旗手とそのものと・・・

画像 『華氏451』
[FAHRENHEIT 451]
1966年/英、仏/NHK-BS版:112分
監督:フランソワ・トリュフォー
原作:レイ・ブラッドベリ
出演:オスカー・ウェルナー/他

画像 『アデュー・フィリピーヌ』
[ADIEU PHILIPPINE]
1962年/仏、伊/海外版DVD:106分
監督:ジャック・ロジエ
脚本:ジャック・ロジエ/他
出演:ジャン=クロード・エミニ

画像 『還って来た男』
1944年/松竹/VIDEO版:67分
監督:川島雄三
原作:織田作之助
脚本:織田作之助
出演:佐野周二/田中絹代/他

画像 『シミキンのオオ!市民諸君』
1948年/松竹/VIDEO版:69分
監督:川島雄三
原作:横井福次郎
脚本:斎藤良輔/津路嘉郎
出演:清水金一/勅使河原幸子/他

画像 『とんかつ大将』
1952年/松竹/DVD版:95分
監督:川島雄三
原作:富田常雄
脚本:川島雄三
出演:佐野周二/津島恵子/他


  「華氏451」 は、SF嫌いが撮ったSF映画。 読書好きの書物への愛 。
 文字を読む事を禁止する世界を描いているため、タイトルやクレジットは表示されず、ナレーション (&日本語字幕。 「カントク、フランソワ・トリュフォ~」 とか、吹替だと少しマヌケかも・・・) で行われる。

  「アデュー・フィリピーヌ」 は、ゴダールが絶賛し、トリュフォーが嫉妬した映画。 「これぞヌーヴェル・ヴァーグそのもの」 と称賛された。
 日本語字幕がないので、何を言ってるのかさっぱりわからず・・・。
 しかも、べらべらべらべらべらべらべらべらべらべらべらべらとよく喋る。
 ジャック・ロジエはジャン・ルノワールの助監督として映画界入りした。

  「還って来た男」 は川島雄三の監督デビュー作。
 日本映画界のプログラムピクチャーによる量産製作は良し悪しであった。
そして、弟子の今村昌平に 「何でこんなヒドイ映画ばかりを撮るのか!?」 と食って掛かられる事になる・・・。
 会社の意向もあって、多い時には年に5本も撮ってりゃな~とも思うが、断らないのは 「生活のためです」 (この返答にガッカリしたそうで・・・) 。
 初期の作品には師匠・小津安二郎の影響が見えるが、小津安二郎はローアングル主体でカメラを動かさないし・・・。
 アングルやカメラワークなどは天性か、写真が趣味だからか・・・。

  「オオ!市民諸君」 は、今村昌平が 「こんな映画が撮れるのに」 と言ったとか。 『グラマ島の誘惑』 につながる怪作。文明批判ではあるが、この頃はまだ毒も少なく、重喜劇ではなく軽喜劇か。清水金一は全く分かりません。

  「とんかつ大将」 は、手堅くまとまっているが、川島雄三らしさは・・・。
 冒頭のクレジット部分は現存しないとの事。NHK放送のオープニングはデッチあげたそうで。

 川島雄三の 「洲崎パラダイス 赤信号」 と 「幕末太陽傳」 は日本ヌーヴェルヴァーグに含まれるとされている。
 愚作・失敗作の名手は次へ続く・・・。

『同時代史』 (タキトゥス/ちくま学芸文庫) を読む。

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